読株リーマンの覚書き

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読書評:『最後の海賊』 著者:大西 康之

 

 『概要』

  最近の楽天モバイルの話を中心に楽天で活躍するメンバについての功績や

  軌跡についてまとめられた本です。

 

『印象に残った内容』

 「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」は毎年バルセロナで開催される

  世界最大の通信ビジネス国際見本市である。

  2021年、2022年楽天モバイルは最も革新的な事業を成し遂げた企業に
  贈られる「グローバル・モバイル賞」を2年連続で受賞した。
  携帯通信の仮想化技術は日本より海外のほうが評価が高い。

   

 世界の携帯電話インフラに対する設備投資は年間10兆~15兆円規模なので

  楽天が仮に10%のシェアを取れば1兆円を超えるビジネスになる。

 

 ・現在楽天モバイルの人口カバー率96%であり、残り4%のカバーや

  災害対策の為、衛星コンスタレーションを利用することを計画している。

  

『感想』

 この本は少し楽天贔屓よりと感じる内容が多いので客観的視点というよりは

 多少バイアスがかかっている印象ですが、読み物として面白かったです。

 

 またタイトルである「最後の海賊」というように今の日本の経営者で三木谷社長ほどチャレンジングなことをしている経営者はいないと思います。正直、楽天モバイルさえ行わなければ楽天は安定収益のある優秀企業であり、現在の株価も今より3倍程度はあり、私も楽天株で損をすることはなかったと思います。

 

 しかし、「世の中を変えたい」という三木谷社長のチャレンジ精神から良くも悪くもモバイル事業で大量赤字を出しても世の中を変えようとしています。

 

 この本からは「変化しないことは死」というようなフレーズの通り、

 挑戦することの必要性とやりがいを感じる本だと思いますので、興味がある方は読んでみてください。